活動報告

10月9日第63回目の駅立ちで――「神戸市議会なんてどうしようもないやろ」の声

 山陽の霞ヶ丘駅で駅立ちをした朝のこと、中年男性が会報特別号に興味をもって立ち止まってくださいました。しかし、その言葉は大変厳しく、神戸では何をやっても与党のしたい放題を止められない、無所属市民派といっても何もできないよ、というもの。確かに、議会は多数の支持によって予算を編成したり条例を通したりしますから、多数をとらない限りできないことも多々あるでしょう。一方、正確な調査結果を議会の中で公表し、当局につきつけていくことで、当局が軌道修正を余儀なくされることもあります。少数でも与党の影響から自由な立場で本当のことをズバズバ言える議員は、市民にとってやはり必要ではないでしょうか、と食い下がってみました。

 例として、先日テレビで放映されていた市会予算委員会の様子を持ち出しました。そこでは違法「専従」問題で当局が謝罪している映像が流れていたのですが、議員の誰も本質を鋭く問いただしてはいませんでした。「うっかりミスでした。すいません」で済まされそうな状況。第三者機関の調査に協力する、なんて、まるで当局に悪気はなかったみたいに言ってました。

 7年を超えて組合専従となることは認められていないのに組合幹部の何人かが、多い人で20年にわたって市から専従として違法に報酬の支払いを受けていました。違法に支払われた退職金だけでも5000万円にのぼるといいます。そのお金は市民が納めた税金です。

 こういうことがあるとたいていは「市はこの頃だらしない」などと言う声があがりますが、この問題は、市当局がうっかりして、そうとは知らずに支払っていた、という話ではありません。目的があって不当性を熟知していて労使の合意書に基づいて長年行ってきた神戸市の慣行です。そこを誰はばかることなく追及できる議員が必要です。当会代表高橋ひでのりは与党・その他の党の援助を受けていませんし、市役所在職中も「ヤミ専従」報酬問題に加担したことがありません。市会に乗り込めれば言いたいこと、言えることはたくさんあります。(詳しい論考は後日このホームページに掲載します)

 その中年男性からは最後に「そうか~。そら、まあな~。ほな、頑張ってな」と返ってきました。市政についてまじめに考えている方が希望をなくしているのは由々しき事態。そんな空気を変えていくために、もっともっと学び、調べ、人々と語り合い、いろいろな力をつけていきたいです。

 ところで、この日配布した会報はなぜか小学生にアピールしたようで、三人の低学年の子に欲しいと言われて渡しました。うち一人は「読んだらかかに渡すわ」と言ってバイバイ。小学生には「おはよう、行ってらっしゃい、気をつけてね」と言うだけにしていたのに、ねだられるとは。観察が当たっているとするなら、大きな字で「一人ひとりを大切に。」と書いてあるからかもしれません。広げて見せていたので。(参照「特別号」2~3面