古家再生から始まるものは...?

2月9日に塩屋の旧グッゲンハイム邸で開催された「シオヤ アキヤ 古家再生」というイベントに参加しました。古家再生の先駆者である神戸R不動産の西村周治さんや、NPO法人GOODSTOCKの佐伯亮太さんの話も面白かったですが、そのあとに登場した塩屋のリノベーション住宅の住人たちの体験報告がすごかったです。 人生最大の買い物は、言うまでもなく「住宅」。私(高橋ひでのり)も含めて住宅ローンの返済に苦しんだ方は多いと思いますが、リノベーション住宅の住人達は違いました。
「ほんとは実家の近くに住みたかったが、値段と広さの条件に合う家が塩屋にしかなかった」「子どもたちのことを考えると平屋の一戸建てに住みたかった」みなさん、動機は様々ですが、築50年といった古家と土地を破格値で購入した彼らは、なじみの大工さんといっしょに自分で、そして友人も巻き込んで次々とすばらしい家を作り上げていきます。まるでテレビ番組のbefore afterを見ているようでした。
塩屋に空き家が多いのは、「坂が多く高齢者には大変」「道が狭いので車が入りにくい」ためと言われます。でも彼らは「海も山もある塩屋の景色は最高」「駅から15分で棚田のある古家に住めるなんてすばらしい」と言って引っ越してきます。家をつくる作業の後はみんなでバーベキューパーティーをしたりして、友達の輪が広がり、また新しい住人が塩屋に引っ越してくる。そんな話を聞いていると、「住宅を買うために一生分の借金を背負うより、みんなで作るほうが楽しいやん、そのほうが地球にやさしいし」という気持ちになってくるから不思議です。
私自身は塩屋の駅前の古い賃貸住宅にリノベーションなしに住んでいますが、こんな若者が移り住んでくる塩屋の町には未来があるなと思いました。家をつくるつながりは、街をつくるつながりに発展するからです。事実、塩屋のまちづくり推進会では様々な空き家空地再生のプロジェクトが動き出しています。今ある住宅や自然の価値を見出して、みんなでさらに手を加えて改善していく、その営みを通じて地域の輪が、そしてまちを愛する気持ちも広がっていく。
「レディーメイドなまちづくり」と旧グッゲンハイム邸管理人の森本アリさんは表現されました。ナルホドと思います。2月17日の午後2時からレバンテホールで「もっとステキな神戸を作るつどい」が開催されますが、冒頭に森本アリさんのプレゼンテーション「ちいさなまちのあそびかた」があります。塩屋のまちづくりに興味を持たれた方はぜひ見に来てください。
神戸市は来年度予算で垂水駅周辺の再開発をすすめると発表しました。病院の建設など切実な住民要求にこたえるものもありますが、当局の「建物が古くなったから若者が転出した」という説明には首をかしげます。塩屋に引っ越してくる若者は古家再生に価値を見出して引っ越してきているからです。そして私が垂水区での多くの方から聞いたのは、子育て世代が「もっと子育てに優しいまちに住みたい」といって転出しているという事実です。新しい建物を作ることにばかり執着している時代ではないと思います。
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